研究室の概要

機械部材・部品に用いられる材料に要求される性能は様々です。本研究室では、金属(や合金、金属間化合物)、セラミックス、プラスチックに加え、これらの材料を巧みに組み合わせる複合化技術を駆使し、それぞれの材料単独では得られない特性を発現させ、多様なニーズに応える機械材料を創出すべく研究を行っています。特に、CMC(Ceramic Matrix Composites)と呼ばれる航空機ジェットエンジンのタービンブレード用材料、自動車・航空機・インフラ構造物に用いられる炭素繊維強化プラスチック(CFRP)といった高性能・軽量材料の強度発現メカニズムや複雑怪奇な物理的損傷•破壊、化学的劣化の過程を定量的に理解し、社会実装を加速させるべく研究を行っています。そのために、特殊環境での実験技術・評価解析、複合材料の製造プロセスや複雑な破壊現象を理解するためのハイスループット計測、CAEによる応力•ひずみの解析や材料プロセスのマルチフィジックスシミュレーション、部材の寿命や性能予測に向けマテリアルズインフォマティクスや画像処理、機械学習を活用する試みに取り組んでいます。

長期的な視点に立ち、既存材料の限界を超えた新たな材料を生み出す基礎研究も行っています。既存の枠組みに囚われない新しい発想が必要であり、材料力学や破壊力学、損傷力学だけでなく、熱力学や流体力学、情報科学といった分野横断的な取り組みを行っています。

 

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お知らせ

・井上(PI)が1/30,31に開催される日本ガスタービン学会、ガスタービンセミナーで講演予定です.




ニュース

  • SPring8の2024B期のビームラインでの実験に参加しました. (2024.11/23)
  • 富山大学五福キャンパスで開催された日本機械学会M&P部門技術講演会にて研究室のメンバー(M2堀江、M2村口、M1木下、M1柴沼、M1高橋、M1萩原、井上(PI))が講演しました.(2024.11/2)
  • B4学生4名(王田、小栗、倉田、西川)と井上(PI)が複合材料研究部門の行事であるSUBARU航空宇宙カンパニーでの見学会に参加しました. 今後、連携の可能性を探っていきます.
  • 津金澤(M1)、西川(B4)がJAXA角田宇宙センターでのラムジェット試験に参加しました. (2024/10/8)
  • 大野(M2), 谷口(M2)が愛媛大学城北キャンパスで開催された日本機械学会年次講演大会で講演しました. (2024/9/9)
  • 村口(M2), 田中(M1), 谷口(B4)が東北大学内のナノテラスの設備を利用して実験を行いました.  (2024/7/31)
  • 井上(PI)が横浜国立大学で開催されたJSPSのR055委員会の研究会にて講演しました. (2024/7/26)
  • 大学院入試(内部選考)が実施されました.(2024/7/5)
  • JAXA/ISASの惑星大気突入環境模擬装置を利用した実験を7/1-7/5に実施しました.
  • 細胞医薬に関する研究提案が科研費挑戦的研究(萌芽)に採択されました. (研究代表者: 上村真生准教授, 期間2024-2026年)
  • 熱防御システムに関する研究提案が科研費挑戦的研究(萌芽)に採択されました. (研究分担者, 期間2024-2026年)

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